ストーリー

むろん、このような差出し人不明の怪し気な手紙が冒険者たちに届いたとことは、
各国首脳の耳にも届いており、
当初はバストゥークを除くどの国も反対していた。

特に北方から攻めて来たオークの前線基地:ゲルスバを近くに持つ
サンドリアが黙っているはずもなかった。
ラングモント峠のゲートを封鎖を検討するなど、猛反発していたが、
バストゥークでの公式なGoサインが出るのを確認すると、どういうわけか反対をあっさりと撤回した。
少なからず、サンドリアは北方を調査するバストゥークに対し脅威を抱いていたからかもしれない。

バストゥークとしては、秘密裏に派遣した調査員が何人も行方不明となっており、
他国にわからぬよう、この調査をしなければならない理由があった。
木の葉を隠すなら森の中。
今回の一連の出来事を利用し冒険者に紛れ込ませて調査団を派遣しようと考えたのだろう。

なお、ウィンダスは問題の場所から一番離れてる事もあり、当初は様子を見ていたが、
神子様の掲示の「闇に包まれようとしている」という部分の闇に着目し
その現況となる闇の王がいると噂される呪われた地を調査する必要があった。

まるで、何も知らない、浅はかな冒険者を挑発するかのようなこの文面の手紙。
今回の一連の出来事で、バルドニア地方に多くの無謀な若者が集まり、
コンクエストに悪影響が出る事は、火を見るより明らかだ。
事実、多くのベテランの冒険者からの間からも各国の対応に避難の声もあがっていた。

しかしながら、各国にとってこの一件が、呪われた地を調査するのに
これぞとない有効な隠れみのであるのは間違いないだろう。
また、僻地であるバルドニアを自国の領地にしたところで、
戦略的にさほど利益にはつながらないというのもあったかもしれないが、
結果的に、表向きにはどの国もこの一件を黙認する形となった。(907年9月1日)

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