ドラゴンクエストとは?

 では、ドラクエとは、一体どんなゲームなのだろうか?

 まず、述べるべきことは、主人公の台詞が皆無だということだ。ファイナルファンタジーをはじめとする最近のRPGのほとんどの主人公は喋る。しかし、ドラクエにはそれが無い。これは、どう言うことを意味するか?答えは、『台詞は自分で考えろ』と言うことだ。現在のほとんどのゲームは、ゲームクリエイターがプレイヤーにキャラクターの性格を押し付ける形でストーリーが進んでいる。(これが悪いと言っているわけじゃないよ。)したがって、ほとんど映画を見ていたり本を読む要領でストーリーが進んでいく。いわゆる3人称だ。ドラクエにはこれが無い。つまり、完全に1人称でその世界を見ていることになる。すると、主人公の性格と言うのは、プレイヤーがその世界に入っていくというゲームの基本的あり方から考えると、それはただの邪魔者でしかないと言うことに気がつくだろう。(このタイプのゲームは、最近では聖剣伝説LegentOf Manaが記憶に新しい。)

 次に難解で長いダンジョンが、取り上げられる。ファイナルファンタジーの場合、回を重ねるごとに、より簡単になる傾向がある。しかし、ドラクエのダンジョンの難しさは、今も昔も変わっていない。(注:今はああでも、昔のファイナルファンタジーのダンジョンは凄かった。)さて、7になったら、さらに視点変更が加わる。これによってさらに、我々の頭を悩ませることになるだろう。したがって、ドラクエをこれまでやったことがない人は、途中で挫折することもありえる。しかし、一つのダンジョンをクリアしたときに得られる達成感は、その分大きくなるだろう。

 3つ目に、ゲームオーバーが無い。最近のたいていのゲームは、パーティーが全滅するとタイトル画面に戻されてしまう。しかし、ドラクエにはこれが無い。それどころか、それまでにためた経験値が無駄にならないという特徴がある。しかし、勘違いしてはいけない。まず、ドラクエはセーブポイントが少なく、ファイナルファンタジーのように、ボスの手前にセーブポイントがあるというような、なまぬるい場所は無いのだ。じゃあ、全滅するとどうなるのか?答えは、最後にセーブした場所まで戻され、お金は半分になってしまう。(ただし、1000G単位で預かってくれる銀行がある)しかも、全滅したとき戦闘不能(※1)になった仲間は復帰しない。教会に行って高額なお金を払い、生き返らせてもらう必要がある。これによってかなりの緊張感が出るだろう。(少なくとも戦闘不能になった仲間を戦闘に復帰させる魔法“ザオラル”や、“ザオリク”を覚えるのは、ストーリーの後半に入ってからだし。)

 最後に、『勇者』である。これは、ドラクエのストーリーを語る上で、切っても切れない関係にある。つまり、ファイナルファンタジーで言うチョコボや、クリスタル(ただし、6〜8は除く)のように、必ずストーリーの中核をつとめている。たいていの場合、あなたがこれになるのだ。(5を除く)

 以上が、ドラクエの特徴である。他にも色々あるが、とりあえずここで閉めておこう。

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